【紫白連鎖】†
●目次
紫の【連鎖:白】と白の【連鎖:紫】を駆使しながら、ボードアドバンテージを稼いでいくデッキタイプ。
通称「【白紫】」。
以前は白と紫の混色は特にシナジーがなかったが、剣刃編 第4弾:暗黒刃翼以降互いの欠点を補う【連鎖】効果が増え、構築が可能となった。
基本は軽減が多くキャントリップ効果を備えた中コスト帯カードでハンドを稼ぎ、スカル・ガルダなどで稼いだ打点を叩きつけていく。
白・紫2色は消滅とバウンスを得意としており、相手盤面の除去手段も豊富で、ボードアドバンテージを稼ぎやすい。
反面、全くできないわけではないがコアブーストは色の関係上苦手としており、ザグナ・オリックスや宵闇の蛇王アルベリヒなどを意識して入れていかなければ、
コアの確保に意外と苦戦する。
環境に合わせてメタカードを自在に取り入れられるデッキ構築の自由度の高さ、アルティメットを必要としない制圧力から、形を変えて使われ続け、2013年、2014年と2年連続でバトスピチャンピオンシップにおいて優勝している。
他のデッキにあるような目立った規制をかけられることもなく、その後のシリーズでもことあるごとに強化されており、常に安定した強さを持つデッキ構築が可能。
デッキの変遷†
真・転醒編後期†
真・転醒編 第3章:始原の鼓動及びバトスピエントリーデッキ【紫翼の未来】から登場した、魔影と一部の武装が該当。
他にも、オラクル二十一柱 VII ザ・チャリオットを始め、【連鎖】を持つ新規カードが多数登場した。
烈火伝~十二神皇編期†
メガデッキ【魔王襲来】の発売で【ゴッド・ゼクス】が登場。
十二神皇編前期にはドリームブースター【炎と風の異魔神】の発売により炎魔神を組み入れた【炎魔神ゼクス】が環境を席巻する。
詳細は【ゴッド・ゼクス】を参照。
アルティメットバトル期†
アルティメットバトル01発売により強化。
アルティメットが目玉の年でありながら環境トップであり続けた。
【01サジット】、【赤緑連鎖】、【青緑連鎖】らに頂点の座を脅かされ続けるものの、形を変えて生き残り続け、この年のチャンピオンシップの優勝を飾る。
・参考レシピ
剣刃編後期†
剣刃編 第4弾:暗黒刃翼の発売。ジャコウ・キャットなどの主力スピリットはこの頃に登場し、現在の【白紫】の基礎が誕生。
・最序盤にソードールやボーン・ダイルをはじめとした低コススピリットにより軽減シンボルを稼ぐ。
・この時、紫と白のシンボルをそれぞれ2つずつ配置することによりジャコウ・キャット、旅団の摩天楼、スカル・ガルダが1コストで1ドローできるカードとなる。
・これらの効果によりドローを加速、シンボル2つずつの維持を心がけながらネガ・テュポーンやザグナ・オリックス等でボードをコントロールしていく。
・稼いだ手札でさらに軽減シンボルを増やし、最終的に黒皇機獣ダークネス・グリフォンや冥府三巨頭ザンデ・ミリオンへと繋ぎライフを一気に削る。
時期により採用されるスピリットはある程度変わるものの、上記のような白紫デッキの基礎はこの頃には既に固まっており、特にアルティメットバトル後半までは大きく変わることはない。
・参考レシピ
紫軽減や【連鎖:紫】を持つ白のカード、白軽減や【連鎖:白】を持つ紫のカードを中心に採用していく。
スピリット†
- ボーン・ダイル
紫と白をつなぐ低コストスピリット。
白スピリットがかなりスムーズに召喚できる。
- グラッジドラゴン
ブロック/破壊時にドローできる紫スピリット。
白にもなれるため序盤の繋ぎとして。
- さまよう甲冑
召喚時1ドローかつ白紫軽減、コスト3、シンボルが白扱い可能という高性能スピリット。
- 甲獣キャノン・ピューマ
白としても扱うアタック/ブロック時に1ドローできるスピリット。封印時の効果は無理に使う必要は無い。
- 氷楯の守護者オーシン
先攻1ターン目から召喚でき、自身も含めた小型スピリットの保護と相手のドローの妨害を行う。
相手の展開を遅らせつつ【連鎖】に必要な小型スピリットを守ることが出来る。
- 中コスト
- ジャコウ・キャット
召喚時バウンス+ドローを狙える。
手札保護効果は手札増強を抑える白紫のミラーマッチやマジックを封じてくる青との対決に役立つ。
- ジャイナガン(リバイバル)
白軽減を持つ紫のスピリット。
【不死:コスト3/5/7】により、トラッシュからの召喚が非常に容易な1枚。
併せ持つ破壊時効果も地味に優秀なため、採用を考えてみるのも良いだろう。
- スーパーXII
コスト4でアタック時にバーストの破棄とスピリットのバウンスを行える。
2色の【超装甲】で除去にも強く、丙の紫煙巨人も受け付けない。
各種系統サポートは受けづらい動器だが、竜機魔神などと合体してアタッカーを務めるには十分。
- エアレイド・イーグル
召喚時効果を持つスピリット2体をデッキボトムに戻す召喚時効果を持っているので、
ミラーマッチや赤緑相手では活躍する。
- ガンスミス・ミーメ
ボーン・ダイル1枚でフル軽減が可能。
召喚時効果で手札のコスト5の紫/白スピリットを踏み倒せる。
これらは以下のような主力級スピリットが多く、展開速度を上げられる点は優秀。
【連鎖】のドローもデッキ回転に貢献してくれる。
- ネガ・テュポーン
召喚時ネクサスバウンス+ドローを狙え、ブロック時コアブーストしながら無限ブロッカーにもなれる。
さらにLv2以上で自身を紫にさせることができるため、白シンボルしかない状態からでも【連鎖】を発揮させられる。
- 機巧獣ヨロイファント
ネガ・テュポーンと同じように紫として扱う機獣スピリット。
ネクサス対策としてはデッキボトムへ送るこちらの方が性能は高く、ビートダウン気味の構築にするなら採用すると良い。
また召喚時効果を持たない点もメタに引っかかりづらいという意味では優秀。
- 炎魔戦士キリエロイド
紫と白の軽減を2つずつ持つ紫のスピリット。
召喚時効果で消滅はさせられないものの3コアシュートを行い相手スピリットの弱体化を図ることができる。
- 双銃機神ディルム・ダイナ
三色の【重装甲】を持ち、アタック時には相手のバーストを破棄して自分のスピリットを回復させることが出来るスピリット。
このデッキの弱点である【相手の『このスピリット/ブレイヴの召喚時』発揮後】バーストを封じることが出来る。
- 双璧武者サクマ・ガーディアン
紫と白の軽減を2つずつ持つ紫スピリット。
召喚時のドローと、【連鎖:白】によるスピリット/アルティメットのバウンス効果が強力な1枚。
合体させればシンボルの色の数だけコアシュートを発揮できるようになる。
アルティメットの除去を行えるのはこのデッキでは貴重。
- 奇機械宇宙人ガピヤ星人サデス
アタックステップ中の相手のスピリット/アルティメットの召喚/煌臨に対応して踏み倒しができる。
それだけでは壁としての用途くらいにしかならないが、奇機械怪獣デアボリックと組み合わせることでスピリットまたはアルティメットを確実に1体除去し、使用できるコアを削り取れる。
奇機械怪獣デアボリックを疲労させる必要があるが、あちらの効果で相手のスピリットのアタック時に回復する点を活かすと良いだろう。
- 炎魔戦士キリエロイドII
破壊とバウンスを使い分けられる器用なスピリット。異魔神を始末できるのはこのデッキでは貴重。
使用のタイミングがアタック/ブロック時と広い点も強力。
疲労ブロッカーではあるが耐性を持たずBPもコストの割には高くないため、ブレイヴなどで補強したい。
- 高コスト
- 黒皇機獣ダークネス・グリフォン
召喚時2バウンス+2ドローを狙え、アドバンテージを一度に稼ぐこのデッキのエース。
連続アタックに加え【連鎖】のコアシュートにより相手の場を壊滅させる。
- 呪の覇王カオティック・セイメイ
大型のスピリットでありながら、バーストを持つためあまり大きなウェイトを占めない。
また、そのバースト効果は紫としては貴重なスピリット破壊時の切り返しであり、同時に白に足りない手札補充手段となり得る。
フィニッシャーに据えるのは難しい部分があるが、Lv3で得られる【呪滅撃】も含めこのデッキに適していると言える。
- クィーン・ナイトメア
ブレイヴの回収をはじめとして、派手でないながらも強力な効果を持つ。
アルティメットが台頭する環境では一考の余地がある。
- 天魔王ゴッド・ゼクス
スピリットとマジックへの強い耐性と、相手の回復を封じる【六天連鎖】、さらに多色スピリットへのサポートを持つスピリット。
このデッキでは【六天連鎖】に必要な3色目のシンボルが確保しにくいため、多色スピリットへの支援が中心となる。
【六天連鎖】を使用したい場合は3色目のシンボルの確保ができる構築にする必要がある。
- メタルガルルモン
コスト6以上の紫/白のスピリットに《煌臨》できる紫と白のスピリット。
破壊耐性を持ちつつ、アタック時に範囲の広いコアシュート効果とそれに付随する回復効果を発揮し、1体で相手のフィールドを一掃してしまえるほどの性能を持つ。
このデッキであれば《煌臨》させずに軽減して普通に召喚してしまっても良い。
- 奇機械怪獣デアボリック
コスト10と重いが軽減も6と多い。
高いBPにダブルシンボル、攻防に優れた3つの効果、あらゆる手段で踏み倒せる優秀な2つの系統と、隙がない性能を誇るスピリット。
アルティメット†
- 低コスト
- バーゴイル
召喚時に破壊効果またはコアブースト効果を発揮する。
このデッキタイプは、コアブーストが苦手なため
召喚時にはコアブースト効果の方を発揮すると良い。
- 高コスト
- アルティメット・グリフォン
黒皇機獣ダークネス・グリフォン同様に白と紫の要素を兼ね備えた高コストアルティメット。
効果の性質上、大量のコアシュートを狙う場合は紫寄りに構築するのが望ましい。
こちらをデッキの中心に据える場合、ブレイヴはアルティメット用の剣刃が占めることとなり、合体を前提としたスピリットの打点確保がしづらくなる。
ブレイヴ†
- デス・ヘイズ
0コストで召喚することも難しくはなく、スピリットに耐性を与えることができる。
- 竜機魔神
白と紫の軽減を持つ紫の異魔神ブレイヴ。
緩い合体条件に5000の加算BP、バウンス効果にハンデス効果と、目立つ効果ではないがこのデッキの地力をさらに底上げしてくれる。
ネクサス・マジック†
- 旅団の摩天楼、No.32 アイランドルート
最大軽減すれば1コストで配置でき、配置時に1枚ドローすることが出来る紫のネクサス。
このデッキを支える【連鎖:紫】に必要な紫のシンボルの確保とコアシュートが行え隙がない。
- ヴァニシングコア
多くの軽減を持ち、軽いコストでコア除去とコアブーストを行える。
- デスマサカー
疲労状態のスピリット除去、紫スピリットの回復、バースト破棄と強力な効果が揃っている。
単純な数押しを強力にサポートできるため、ソードールなどの小型が多い構築ならば入れておきたい。
- ドリームネビュラ
ドリームリボンの効果に加え連鎖によるコアシュートとドローが可能。得られるアドバンテージは軽いコストに見合わぬ程。
コアを外せる対象はスピリット1体だけではないため紫の【強化】によっては一度に3体以上のスピリットを除去出来る。
- 光速三段突
白を採用するデッキなら真っ先に採用したいマジック。
相手スピリットの除去をバウンス・コア除去に頼るため、水銀海に浮かぶ工場島がある同型デッキにはキツい。
また、紫か白のどちらか一方だけを引き続けると事故につながる。
召喚時効果を多用してテンポを取る性質上、【相手の『このスピリット/ブレイヴの召喚時』発揮後】バーストは最大の弱点。
特に爆烈十紋刃・グラウンドブレイク・プテラヴァクセンは脅威で、軽減と【連鎖】に必要なシンボルを一気に減らされることになり展開が遅れてしまう。
砲凰竜フェニック・キャノンも【連鎖】用シンボルであるボーン・ダイルと水銀海に浮かぶ工場島を同時に破壊されてしまうので注意が必要。
【相手の『このスピリット/ブレイヴの召喚時』】を封じるネクサスも天敵であり、ネクサスの除去をネガ・テュポーンに任せていると手も足も出ない。
機巧武者シラヌイをはじめとする【装甲:白・紫】などを相手が展開してきた場合も攻勢が止まりかねないので、ブレイヴによる除去手段も用意しておきたい。
アルティメットの除去手段が双璧武者サクマ・ガーディアン程度しか存在せず、アルティメットが多いデッキ相手だと多くの除去カードが腐ってしまう。
派生デッキ†
天魔王ゴッド・ゼクスを中心に、白と紫のカードをベースに他色もタッチで詰め込んでいくデッキ。
特に炎魔神を採用したタイプは【炎魔神ゼクス】と呼ばれる。
【《煌臨》軸虚神】†
煌臨編 第2章:蒼キ海賊で登場した《煌臨》を持つ虚神をキーカードにしたデッキ。
サポートする神将が紫の死竜と白の武装のため、【紫白連鎖】の要素を組み込むことも可能。
なお虚神は色を問わずに《煌臨》するため紫/白以外の虚神も投入可能。
関連リンク†
デッキ集