【忍風】†
●目次
烈火伝 第1章から登場した系統:「忍風」を軸とするデッキ。
コアブーストを行いつつ展開を行う緑らしいデッキとなっている。
忍風には殻人、剣獣、爪鳥など、緑を代表する系統を擁しているため、それらのサポートカードを入れる構築も可能。
ソウルデッキ【烈風忍者】の登場により、いち早く【起導】と【Sバースト】の連携による戦術を手にしたため、ソウルコアの運用方法をある程度決めてから構築する必要が出てきた。
それに伴う強化によって2015年度の中期には紫煙獅子や陰陽童を擁する【紫速攻】が台頭するまで環境トップデッキの1つとして君臨していた。
その後は目立った強化は無いまま周囲のデッキのインフレに置いて行かれていたが、メガデッキ【暁ノ忍法帳】で赤との混色構成が可能となり、2017年度の中期以降の環境に影響を及ぼすほどの大幅な強化がなされることとなった。
煌臨編後半ではノーコスト召喚などによる展開力で環境トップの一角となった。
しかし、神煌臨編では、【ゼロカウンター】をはじめとするノーコスト召喚対策の登場で環境から退いた。
系統:「忍風」を持つスピリット群を中心に構成されるため、自然と緑のカードを中心に構築されることになる。
低コストのコアブーストスピリットでコアを増やし、甲蛾頭首クワガスレイヤーによる爆発的な展開により一気に勝負を仕掛けるため、スピリットの比率が一般的なデッキと比べ多くなる。
マジックの数の少なさは【神速】や【アクセル】を持つスピリット等で補うこととなる。
スピリット†
- 風魔タシギ
コスト2の【神速】スピリット。
召喚時に相手の合体スピリットを強制分離させるため、合体スピリットに対する非常に強力な対抗策となりうる。
- 風魔シノビリカ、風魔カキツブリ
ソウルコアを置いた忍風のアタックで、疲労状態の相手のスピリット/アルティメットを手札に戻すことができる。
軽減を満たすことでノーコストで召喚でき、バウンスの条件も緩い。
- 焔三忍 邪心のサイゾー
緑になれる赤の忍風。
神皇/十冠/異魔神の召喚に対して大きな制約をかけつつLv2になると完全耐性を得ることができ、相手が【赤白】などのデッキであればこのスピリット1枚でデッキを機能停止させてしまえる。
忍魔神も採用することの多いこのデッキでは互いに相性が悪いため、構築段階で方向性を決めておきたい。
- 甲蛾忍ゲンマコガネ
【アクセル】でアルティメット2体を含めた2体疲労、召喚時には手札破棄か2コアブーストが可能な忍風。
効果全てが相手依存という点に目を瞑れば優秀なスピリット。
オープンされれば手札に加わる点も優秀。
- 風魔ニンコウチョウ
【神速】で召喚できるスピリット。召喚時に相手スピリットを疲労させるので攻守に渡って活躍できる。
召喚コストにソウルコアを使用することでコアブーストを行うこともできる。
- 風魔ササクナイ
こちらも【神速】で召喚できるスピリット。
召喚コストにソウルコアを使用すればコアブーストが行えるが、風魔ニンコウチョウと違い召喚時効果ではないためメタカードやバーストを踏む心配が無い。
- 風魔イカルガ
【神速】と召喚時のコアブーストを併せ持つ忍風。
効果で召喚されれば忍風を1体回復させるため、追撃や迎撃においても役に立つ。
自身の【神速】もその効果に含まれる為特に優秀。
- 異牙忍ラッパンサー
バトル時にコアブーストを行い、リザーブにソウルコアがあればBPが大幅に上昇する。
- 甲蛾忍ヒャクデ
忍風スピリットすべてにそのターンのアタックステップ限りのバースト封じの効果を与える。
さらに甲蛾頭首クワガスレイヤーでデッキから召喚されていればアンブロッカブルになれるという、緑にしては変わった効果を持つ。
- 甲蛾忍ニジュウボシ
アタック時にコアブーストと疲労効果、さらに【連鎖:赤】でドローもできる忍風。
コストに対して破格のアドバンテージを稼ぐことができる。
- 甲蛾頭首クワガスレイヤー
このデッキのキーカード。
アタック/ブロック時効果でデッキトップから最大3体の忍風をノーコスト召喚することができ、一気に展開を行うことができる。
デッキ内のマジックを極力減らして【アクセル】などで固めれば成功率を100%にする構築も可能。
Lv3のアルティメット顔負けのBPも魅力。
- 風魔頭首シノビオウ
ライフ減少後の【Sバースト】で相手を疲労させながら召喚できる忍風。
【起導】で発揮させることができればデッキボトムへのバウンスができるため、【起導】持ちのスピリットと一緒に採用したい。
召喚後も疲労効果を発揮する置物として相手にプレッシャーをかけられる。
- 甲蛾忍トビカゲ
召喚時に忍風/殻人の数だけコアブーストを行う忍風。
元のコストが少々重いがそれに見合ったコアブーストを行ってくれるため、盤面を固めたうえで召喚したい。
バースト封じの効果も強力で、実質的なフィニッシャーと言っても過言ではない。
- 巨蟹忍者 喜屋武鎖亜怒
ソウルコアが置かれたスピリットに2体ブロックを強要させる効果を与える。
ソウルコアをリザーブやトラッシュに置くことで効果を発揮するスピリットが多いこのデッキとは多少相性が悪くなってしまうことがあるため、
構築段階でソウルコアの扱いについてある程度固める必要がある。
- 忍頭領ソウルドラゴン・焔影
赤と緑の混色の忍風。
指定アタックしつつバトル終了時にシンボル分のダメージを与え回復し、Lv2以上であればアタック時にドローとバースト封じまで行う単体のフィニッシャー。
相手が低BPのスピリットを展開していた場合はそのままバトルを終わらせてしまえるほどのスペックを持ち、このデッキでは貴重な指定アタック持ちなので効果破壊耐性やバウンス耐性を持つスピリットを除去できる。
- 初代甲蛾頭首クワガオキナ
忍風に《煌臨》できる忍風。
【煌臨中】には忍風を持たないスピリット/ブレイヴすべてを疲労状態で召喚させるため、相手が同じ【忍風】でのミラーマッチでなければかなりの苦戦を強いることができる。
Lv2のバウンスと回復効果も攻防どちらの面でも活躍できる。
- 宇宙忍者バルタン星人
紫シンボルを持つ忍風スピリット。
忍風スピリットがアタックするたびコアシュートかコアブーストを行うため、Lv2以上で置物にしておくだけで良い。
- 烈風忍者キリカゲ
【ソウル神速】と【起導:緑】を持つ高コストの忍風。
ソウルコアさえ支払えば序盤から召喚することが可能だが、どちらの効果もソウルコアを消費するため場合によっては他のスピリットの効果を弱体化させてしまう恐れがある。
- 異牙忍頭首トウドウ
相手がソウルコアをトラッシュに置くだけでノーコストできる大型の忍風。
疲労効果は剣獣の数を参照するが、自身が剣獣なため最低でも1体は疲労させることができる。剣獣スピリットが他にも並んでいればラッキー程度に思っておこう。
- 四十四代目異牙忍頭首シシノビ
ライフ減少後の【Sバースト】でBP12000以下のスピリットを4体破壊しつつ召喚できる赤と緑の忍風。貴重な防御札と成り得る。
アタック/ブロック時効果は甲蛾頭首クワガスレイヤーと似ており、最大で忍風を2体展開可能。
残ったカードは手札に入るため、召喚できない場合などでも手札補充となるため一切の無駄が無い、このデッキ第二のキーカード。
- 異牙上忍ヒョウソウガ
召喚時にスピリット/アルティメット関わらず3体を疲労させる忍風。
ダブルシンボルスピリットでもあるため、自身の効果と相まってフィニッシャーになれる性能を持つ。
- 戦国将軍ジークフリード・魁
コスト5以上のスピリットに《煌臨》できる赤のダブルシンボルスピリット。
範囲の広い破壊効果と、【装甲】などの耐性を逆手に取ったシンボル増加とアンブロッカブル効果でライフを奪い取れるフィニッシャー。
忍風サポートこそ受けられないものの単体で活躍できる。
アルティメット†
ブレイヴ†
- 忍魔神
右側の合体時のアタック時効果で手札の忍風をスピリットをノーコストで召喚できるため、展開力にさらに磨きがかかる。
左側の合体時効果もネクサス破壊かドローを選択でき、このデッキに足りない部分を1枚で補えてしまう総じて優秀な異魔神ブレイヴ。
系統:「忍風」であるため甲蛾頭首クワガスレイヤーで召喚可能。
- 忍刀・裏炎陽
【アクセル】で忍風スピリット/ブレイヴをサーチできる赤の忍風ブレイヴ。
召喚時には【超装甲】持ちのスピリットかネクサスを破壊できるため、このデッキの欠点を補いやすい。
- 翼銃ツバサマル
【装填】を持つ忍風ブレイヴ。
合体時には相手に2体でのブロックを強要させるため、相手の疲労ブロッカーなどをすり抜けてアタックを通しやすくなる。
ネクサス†
- No.10 クラウドホース
忍風がアタックするたびに相手スピリットを疲労させるネクサス。
Lv2効果も守りにおいてかなり有用に働くが、元コストが重いのが難点。
マジック†
- ストームアタック
相手スピリット疲労させ自分のスピリットを回復させる緑の切り札的マジック。
制限1カード。
- 双身転化
ライフ減少後の【Sバースト】を持つマジック。
【起導】で発動させることにより手札の忍風2体を踏み倒すことが可能。
フラッシュ効果もウィニー対策としてもかなり優秀。
- 千枚手裏剣
手札増加後の【Sバースト】を持つマジック。
相手スピリット2体を疲労させ、さらにコアを2つ増やす。通常のバーストマジックとして見ても条件が軽いので発揮させやすい。
フラッシュ効果のBPパンプアップも4000と申し分ない。
デッキの動かし方†
序盤は風魔イカルガや異牙忍タチカゲなどの効果でコアを増やし、1ターンでも早く甲蛾頭首クワガスレイヤーを召喚できる準備を整える。
召喚した後はひたすら甲蛾頭首クワガスレイヤー及び四十四代目異牙忍頭首シシノビで展開を行いライフを狙っていく。
序盤に烈風忍者キリカゲや甲蛾忍ルニヘルを召喚することができた場合は、【起導】による【Sバースト】の即時発動による展開を狙っていくことも可能。
良くも悪くも展開を甲蛾頭首クワガスレイヤーか四十四代目異牙忍頭首シシノビ頼りになってしまうので、コアブーストと一緒にドローも行い手札に持ってくる必要がある。
また、BPの高い疲労ブロッカーを立てられるとせっかく展開を行っても止められてしまうので、装甲等の耐性が無いなら風魔シノビリカなどの効果で除去を行う、もしくは巨蟹忍者 喜屋武鎖亜怒によりすり抜けるなど、予め対策を練っておく必要がある。
【超装甲】相手には忍刀・裏炎陽の召喚時を使う。
天敵中の天敵であった紫煙獅子が制限1となり、赤との混色によって多少の除去性能が上がったこのデッキにおいては以前より恐れる必要は無いものの、それでも対処できる手段は入れておきたい。
不思議王国ホワイ?ラビットや不思議王国トランプ・グリフォンの手元で発揮する効果召喚メタに対しては対処手段が無いため、そうそう頻繁に当たるデッキではないものの使われた場合は負けを覚悟しても良い。
上記の理由に加え、不思議竜ジャバウォッキーや不思議王国 白の女王を採用できる不思議王ジークフリード・マッドハッター主軸のデッキとの相性は最悪である。
このデッキは系統の噛み合わせ、即時的なドローソースの乏しさ、キーカードの重要性が他のデッキ以上に顕著であり、それら全てを解決しようとすると誰がどう作ったとしても結果的に殆ど同じ構築になってしまうという事が一番の弱点と言えるのかもしれない。
このデッキの派生型†
忍風に系統:「殻人」を持つスピリットが多いことに着目し、忍風を殻人で固め殻人サポートも投入したデッキ。
大樹茂る天守閣によるスピリットの踏み倒し召喚や、始甲帝などのサポートが可能となる。
忍風の中心的存在の甲蛾頭首クワガスレイヤー自体も殻人であるため、忍風としての基本的な動きは変わらないが、当然ながら忍風の採用できる幅は通常より狭くなるため柔軟な動きはできなくなる。
甲蛾頭首クワガスレイヤーのほか、宇宙忍者バルタン星人の召喚時効果や名称:「星人」を含むスピリット支援で展開するデッキタイプ。
紫との混色になる。当該項目参照。
関連リンク†
デッキ集