ア行 | カ行 | サ行 | タ行 | ハ行 | マ行 | ヤ行 | ラ行 | ワ行 |
1 アンドロメダ座 | 18 画架座 | 42 祭壇座 | 48 楯座 | 57 蝿座 | 72 水瓶座 | 78 矢座 | 81 羅針盤座 | 88 鷲座 |
2 一角獣座 | 19 カシオペア座 | 43 蠍座 | 49 彫刻具座 リメイク版 | 58 白鳥座 | 73 水蛇座 | 79 山羊座 | 82 竜座 | |
3 射手座 | 20 旗魚座 | 44 三角座 | 50 彫刻室座 | 59 八分儀座 | 74 南十字座 リメイク版 | 80 山猫座 | 83 竜骨座 | |
4 イルカ座 | 21 蟹座 | 45 獅子座 | 51 鶴座 | 60 鳩座 | 75 南の魚座 | 84 猟犬座 | ||
5 インディアン座 | 22 かみのけ座 リメイク版 | 46 定規座 | 52 テーブル山座 | 61 風鳥座 | 76 南の冠座 | 85 レチクル座 | ||
6 魚座 | 23 カメレオン座 | 47 船尾座 | 53 天秤座 | 62 双子座 | 77 南の三角座 | 86 炉座 | ||
7 兎座 | 24 烏座 | 54 蜥蜴座 | 63 ペガサス座 | 87 六分儀座 | ||||
8 牛飼い座 | 25 冠座 | 55 時計座 | 64 蛇座 | |||||
9 海蛇座 | 26 巨嘴鳥座 | 56 飛魚座 | 65 蛇遣い座 | |||||
10 エリダヌス座 | 27 駆者座 | 66 ヘラクレス座 | ||||||
11 牡牛座 | 28 麒麟座 | 67 ペルセウス座 | ||||||
12 大犬座 | 29 孔雀座 | 68 帆座 | ||||||
13 狼座 | 30 鯨座 | 69 望遠鏡座 リメイク版 | ||||||
14 大熊座 | 31 ケフェウス座 | 70 鳳凰座 リメイク版 | ||||||
15 乙女座 | 32 ケンタウロス座 リメイク版 | 71 ポンプ座 | ||||||
16 牡羊座 | 33 顕微鏡座 | |||||||
17 オリオン座 | 34 小犬座 | |||||||
35 子馬座 | ||||||||
36 子狐座 | ||||||||
37 小熊座 | ||||||||
38 子獅子座 | ||||||||
39 コップ座 | ||||||||
40 琴座 | ||||||||
41 コンパス座 リメイク版 |
夜空を彩る星座たち。 伝承によれば、最初の星座の誕生は、神世の時代までさかのぼる。 かつてこの世界は6つに分かれていた。 分裂していたのは世界だけではなく、そこに住まうスピリットたちの和も乱れに乱れていた。 ある世界では支配権をかけた戦乱が続き、ある世界では命持つ者と亡き者の抗争があり、 ある世界では時の流れさえ浸食しながら互いを壊し続ける。 そんなあまりに勝手なスピリットたちの振る舞いは、ついに神の怒りを買った。 神は自らの軍団を送り込み、スピリットたちを根絶やしにするばかりか、世界そのものをすべて滅ぼしてしまった。 後に「鉄の時代」、あるいは「血の時代」とも呼ばれることになる醜い争いの日々は、こうして終焉を迎えたのだ。 続けて神は創造主をつかわした。 創造主は、自らの肉体を大地や海に変え、世界を作りなおしたという。 我々が今住んでいるこの世界は、創造主そのものなのだ。 かつて6つだった世界は、創造主によりひとつになった。 記録には残っていないが、この世界の元になった者ならば、とてつもなく大きな巨人だったのだろう。 創造主はこの時、自らの意志を夜空に放った。 「怒り」「悲しみ」「思いやり」……彼の思いは12に分かれ、天を巡る星座となった。 やがて12の星座の力を宿したスピリットが生まれ、その支配の元、「春の時代」と呼ばれる最も幸福な時代が訪れた。 なにがしかの強い力は星座となって夜空に上る。 最初は12しかなかった星座だったが、その後の「英雄の時代」を経て、その数は88にもふくれあがった。 星座の力は様々な形で我々の元に現れた。 あるものは創造主の十二宮のようにスピリットとなり、あるものは炎の矢となって降り注ぐなどの現象として存在し、 あるものは船や祭壇など命持たない物質となった。 現在を、わたしはあえて「星の時代」と呼ぼう。 太陽と月を巡る争いを、わたしたちは十二宮の力を借りておさめることができた。 別の言い方をすれば、十二宮の力さえあれば、おさめることができる戦いでもあった。 これから先、もしかしたらすべての星座の力を借りねばならない動乱がないとも限らない。 遠い未来のあなたのために、星座に関してわたしの知りうるすべてをここに残した。 もし、勝利が必要になったとき、星座を集める助けにしてほしい。 そして同時に祈りをささげよう。 星座の力が必要になるような大きな争いが、二度と起きない平和な時代が訪れるようにと。 星文学者 リリア 八十八星夜話 あとがき