【黄マジックコントロール】†
⚫︎目次
黄は最初期から大天使ミカファールや【光芒】をはじめとして「マジックを上手く使う色」という位置づけでデザインされてきた。
しかし使い切りであるマジックカードは使用する事自体がアドバンテージを失いやすいこと、黄色自体がコアブーストの苦手な色であるがためにそもそも1ターンに何枚も使えるものではなかったことから色のテーマと効果が噛み合っていないとしてデッキの作成は困難とされてきた。
またマジックのコストを無視したり容易に再利用してしまうような効果は【ミカファールターボ】や【ルナティックタイフーン】のようなループデッキの温床にもなり規制されてしまうことも多く、効果自体の調整が難しいことがうかがえる。
そのためマジック利用の効果は抑え気味な調整がされておりひいてはデッキパワー自体が低くなってしまっていた。
しかしながら黄色にも優秀なマジックの増加、そしてアタックステップに限定したコスト軽減やマジック効果の拡大を行うカードによりこの傾向は改善されてきている。
現在では黄のデッキの型の一つとしてマジックを多用するビートダウンデッキが組めるまでとなった。
また、アクセルの登場やカードプール増加により、バトスピチャンピオンシップ2016-神皇杯-では優勝者がこのデッキタイプのデッキ破壊であるなど、デッキ破壊も再び登場している。
ここではループ等を利用せずマジックをビートダウン補助として使用するデッキを組む。
通常のデッキよりもフラッシュタイミングで使用可能なマジックを多く積み、その使用をサポートするスピリット/ブレイヴ/アルティメットをアタッカーとする。
天使ミスエル、妖精学者サキアのサーチ期待値を考えると最低でもデッキの1/4以上はマジックカードにしておきたい。
スピリット†
- 小聖女ロメーダ
手札に溜まった余分なマジックを捨てることで2ドローが可能な小型スピリット。
手札全てのカードを【トリガーカウンター】に変えてしまう効果を持ち、スピリット対象のマジックを多めに採用していてもアルティメットに対抗できる。
- 戦国姫 茶亞琉
手札から使用したマジックをオープン状態で残せるようになり、実質的に2回マジックが使用できるようになる。
効果破壊耐性によりある程度は場持ちも期待できる。
- イラス・バード
アタック中にマジックを使用するたびスピリットを疲労させることができ、【光芒】で回収もできるため無駄がない。
軽量なフラッシュマジックを多めに採用することで優秀なアタッカーとなる。
- 占いペンタン
マジックをオープンすることで1枚のドローが可能。
このカードに限らないが、大天使サン・ダルクなど一部のサポートはオープンされたマジックが対象外となるため注意が必要となる。
- 冥土の魔女ヘレン
占いペンタンよりもオープン枚数の多い優秀なドローソース。
ただしコスト比での軽減が少ないため召喚ターンはコアが不足しやすい。
- 天使ミスエル、妖精学者サキア
召喚時にデッキのマジックカードをサーチする。
どちらもマジックの使用を補助する効果を持ち、特に後者は他色のマジック運用を視野に入れる場合に便利。
- 戦国姫 綾芽
バウンスとマジック回収を行う召喚時効果を持つ。【戦姫】を軸とした場合には非常に優秀なスピリット。
シンボル増強は自身でアタックする必要はないため、マジックのコストを軽減できるフィニッシャーと併用に向く。
- 神獣ヒキュー
マジックを使用すれば回復し、【光芒】も併せ持つ無限アタックが可能なスピリット。
無限アタックを狙う場合にはディフェンスネビュラのような最大軽減で0コストにできるマジックと組み合わせるのが一般的。
- 大天使サン・ダルク
【分散:3】及びその分散を持つスピリットのアタック時にマジックのノーコスト使用を可能にさせる。
自身もサポート対象となるためアタックの度にノーコストで3体除去ができる。
アルティメット†
ブレイヴ†
- シンボルなし
- 星霊杖スピカ
トラッシュのマジックを回収する効果を持つ。
【合体時】効果はマジックの効果をアルティメットの効果として発揮させるものだが、これはカード及びコアの消費なしにマジックを使用しているのと同義。
アタック時効果なため相手のマジックに妨害される前に発揮できるという点もマジック使用の弱点を補っていると言える。
- シンボルあり
- 神弓鳥ペリュトーン
デッキトップからマジックを即座に使用できる効果を持つ。
マジックそのものを「使用」するため【光芒】や【分散】といった効果にも対応する。
デッキトップがマジックでなかった場合も擬似的な1ドローとなるため損失は少ない。
- ザッカ・パンツァー
手札のマジックの軽減を全て黄に変更する。
他色マジックも使いやすくなるが、これのみに頼り切ると事故の元。
- 魔神姫
マジック回収能力とコア除去効果を持つ異魔神ブレイヴ。
マジックを大量に使用することが目標の構築の場合は右合体時のコア除去で相手フィールドを更地にできる。
注意点としてはマジックでのBP-中にコア除去効果でレベルを下げ、BPを0にしてしまうとアドバンテージが稼げなくなる場合がある。
ネクサス・マジック†
- 華黄の城門
スピリット/マジックのオープンによりドロー加速を行うネクサス。
- 侵食されゆく尖塔
自分のターンに使用したコアを回収できるネクサス。
防御マジックに使用するコアをこのネクサスで確保することで相手ターンを凌ぐ。
- ライトニングデリバリー、妖雷スパーク
フラッシュタイミングで1ドローを行う黄のマジック。
「マジックを使用する事」をアドバンテージに変換するこのデッキでは、使用に際し損失のないマジックとして運用できる。
- バブリーコンフューズ
【バースト】をセットしている場合には優秀な防御マジックとなる。
コア調整を行うことでレベル依存のアンブロッカブル効果を補助できる。
- マジックブック
マジックを多めに採用する場合の優秀なドローソース。
制限1カード。
- カシオペアシール(リバイバル版)
星霊杖スピカでコピーすることで相手スピリット/アルティメットの疲労と、間接的コアブーストが可能。
トラッシュからの回収は出来ない点に注意。
デッキの動かし方†
序盤はマジックを手札にためることを優先しドロー補助等に徹する。
大型のスピリット/アルティメットで除去マジックのコストを踏み倒しながらアドバンテージを稼ぐ。
トラッシュのマジックを再利用しながらビートダウンによる勝利を目指す。
- マジックカードを手元に置く効果について
このデッキではマジックを手元に置く効果を利用しドロー補助を行う。
しかし手元のマジックは以下の制約がかかる。
手元に置いたカードは相手の効果以外では破棄できず、使用するまでそのままなため【バースト】や【トリガーカウンター】での利用をしたい場合には一度トラッシュを経由する必要がある。
【光芒】や【魔光芒】を利用すれば使用したマジックは手札へと戻るためこれらのマジックの再利用が一気に楽になる。
マジック使用の最大の問題点として、先に相手のフラッシュタイミングを解決しなければいけない点が挙げられる。
優秀なマジック補助を持つアタッカーでもこちらがマジックを使用する前に除去されてしまっては持ち味を発揮できない。
とはいえこれらは簡単には対策のしようがないため耐性を与えるかブレイヴのアタック時効果でフラッシュ前にマジックを使用するといった工夫が必要になる。
また、マジックはあらゆる【装甲】系のキーワード能力に無力であることからアンブロッカブルなどの補助的なライフを狙う能力も併用するべきである。
デッキの派生系†
キーワード能力【分散】を活かすため1体を対象とするマジックを中心にしたデッキ。
1体を対象にとるマジックについては【分散】に対応するマジック一覧のページを参照。
系統:戦姫を持つスピリットはマジックの使用を補助する効果を持つものが多い。
アタックステップで積極的にマジックを使用、No.38 ラブプリンセスなどでアドバンテージを確保していくデッキとなる。
侵食されゆく尖塔でコアを確保して防御マジックでコントロールするデッキタイプ。
関連リンク†
デッキ集