著者はアレックス。
煌臨編での放浪者ロロを探す冒険と虚無の軍団との戦いがつづられている。
天変地異───そうとしか表現しようのない出来事だった。
文字通り天と地が引き裂かれた。
一昔よりも果てしなく遠い昔、世界は6つに分かれていた。
『大崩壊時代』の特徴といえば、世界が6つに分かれた
現在は赤の世界になったとはいえ、元はひとつの世界。
大崩壊直後に赤の世界で起きた地竜と呪鬼による騒乱。
『第1次赤乱』をおさめた探索者たちは、鳥の羽に導かれ、
鳥たちに導かれて、探索者アレックスは、赤き『起源の輝石』へ
赤の世界の門を突破し、到着したのは緑の世界だった。
緑の世界には青の海洋王国出身の人型スピリットたちが
大跳躍で輝石の英雄のもとにたどり着いた護衛の一人は、
「起源の輝石」の英雄は石を守り煌臨の力を導く。
緑の世界では、伝説の救世主につながるヒントは得られなかった。
白の世界に取り残された天使たちは、大崩壊による重力の増加に
一緒に行動することになった皇帝は、伝説の同行者を知っているという。
世界の異変を救えぬまま、アレックスたちは白の世界を後にする。
瘴気立ち込める紫の世界では、それを糧とする者たちが、
驚くべきことに、蛇族たちはアレックスの到来を予期して、
呪鬼たちの監視の目からアレックスたちを隠してくれたのは、
鳥たちは警戒され、蛇族の下からの脱出に協力するのは無理だった。
門をくぐった先にあった黄の世界は、一面の砂漠だった。
『第2次赤乱』と呼ばれる戦いは、黄の世界で繰り広げられることとなった。
天使・星竜連合軍対地竜による『第2次赤乱』も、地竜たちの
トリックスターは救世主ロロの復活方法を知らなかった。
おともにネズミを従えたトリックスターは、伝説の救世主のことを
海賊を中心にした必死の抵抗。しかし、虚神たちはさらに強大だった。
蒼きジークフリード、海賊たち、赤や白、紫の援軍たち……。
白の護衛はアレックスの盾となり、虚神の攻撃を7度受け止めた。
虚無の軍団はいったん手を引いた。紫、緑、青の虚神を葬ったものの、
あまりに巨大で、想像を絶する禍々しさをそなえた6体のスピリットが
アレックスたちももはやこれまでかと思われたその時、
青の世界にきて間もなくのことだった。
虚神の襲撃は完全な成功とはならなかったものの、
アレックスたちが駆け付けた時には、すでに戦端は開かれていた。
恐龍同盟も黙ってはいなかった。青の世界を滅茶苦茶にした、
秩序軍は白の世界において緑の世界の難民を受け入れる
アレックスたちの有利を引っ繰り返したのは、黄のジークフリード率いる
虚神に対抗するために、アレックスたちは赤、緑、青、そして
秩序軍司令官は決断を下す。それは撤退だった。
星竜たちは多大な犠牲を払った。それでも彼らは怯まなかった。
一度逃げた虚無の軍勢が再び攻めてこないとも限らない。
虚無の軍勢にも輝石の力を宿す者、『闇輝石六将』がいた。
虚無の軍勢の撤退は早かった。
青の世界には緑の世界から来た避難民であふれていた。
緑の世界から切り離された、もうひとつの緑の地。
護衛の1人を失い、白の力を引き出せなくなったアレックスたちは、
白のジークフリードは、秩序軍にとって最高の切り札である。
退いた全軍が向かったのは黄の世界。しかし、骨休めする猶予はない。
秩序軍司令官の命を受け、アレックスはいったん隊を離れた。
十二月終神の元にいたもうひとつの海賊団。
