*神煌臨編 [#bd1f1f5e]

#contents

**舞台 [#kb5332e7]
舞台は多次元宇宙『神世界』。
神世界に浮かぶ無数の世界にはそれを治める『[[創界神]]』と呼ばれる神が存在する。
神世界の創界神たちは4つの勢力を作っており、均衡を保っていた。

創界神には「互いの世界の住人同士の争いには干渉しない」という不文律が存在する。
しかし、先の[[虚神]]との戦いでロロがこの禁忌を破ったことで、他の勢力がグラン・ロロに攻め込む口実を与えてしまう。

そしてエジットの[[創界神オシリス]]がグラン・ロロに対して宣戦布告することで「神々の戦い」が幕を開ける。

**勢力 [#t3681891]
***[[ウル]] [#b3e0ebd1]
[[創界神ロロ]]が新たに立ち上げた勢力。ロロと[[もう1人の創界神が存在する>白砲凰フェニック・ブラスター]]。このもう1人が誰を指しているのかは不明だが、アレックスかアンタークであると考えられる。

-グラン・ロロ→オリュンポリス・オブ・ロロ
ウルが支配していた唯一の世界。
神世界の4つの勢力が交わる要衝にあるため、他の勢力に狙われている。
[[虚神]]、[[邪神]]、[[異魔神]]は[[グラン・ロロを侵略するために送り込まれた他の世界の勢力であった>魔炎の剣使いシュマルド]]ことが明らかになった。
--[[創界神ロロ]]→[[創界神ゼウス=ロロ]]
対応する化神は[[世界龍グラン・ロロ・ドラゴン]]。
自らの体をグラン・ロロとしたことで創界神となっていたが、他の陣営の創界神たちに比べれば日が浅い様子。
ラーとの決戦を前にゼウスと力を共有しゼウス=ロロとなる。
--[[創界神ケイ]]・[[創界神マナカ]]
対応する化神は[[六楯神龍ヒヨク]]。
ロロのゼウス=ロロからの分離とグラン・ロロの復活に備え、蘇った2人がアレックスの導きで創界神となった。
この時点で自らの世界を持っているかは不明。

-グラン・アレクサ
アレックスが創界神になったことに伴い新たに創造された世界。
グラン・ロロの中にあった異世界である「魔界」をベースに10日かけて創造された。
--[[創界神アレックス]]
対応する化神は[[創神獣ユナイト・ホーン]]。
ロロの導きで創界神となった以後も[[創龍神グラン・ジークフリード]]を煌臨させる力は健在。

-[[逆転大陸]]
-[[逆転大陸]](ロロン=ラグ)
グラン・ロロの平行世界。[[アルティメット]]が生息している。
[[一度消滅していたが、アンタークによってふたたび創造されていた。>歌う調査員アーシア]]
--[[創界神アンターク]]
対応する化神は[[アルティメット・リバース・ドラゴン]]。
逆転大陸をふたたび創造したことで創界神となっていたが、ロロ同様他の陣営の創界神たちに比べれば日が浅い様子。

***[[オリン]] [#i22310d9]
12人の創界神を擁する神世界の最大勢力。

-オリュンポリス→オリュンポリス・オブ・ロロ
オリンの主世界。空は青く澄み渡り、白亜の建築物が立ち並んでいる。
主な戦力は雷の[[皇獣]]スピリット。
--[[創界神ゼウス]]→[[創界神ゼウス=ロロ]]
オリンの最高神。対応する化神は[[雷神獣皇サンダー・Z・レオン]]。
雷の皇獣を従えており、彼らが持つ[[「Z」>名称:「Z」を含むカード]]の称号は「ゼウス」を意味している。
自由奔放な性格で、ヘラには「アホ亭主」呼ばわりされている。
エジットの横暴を見かねて自ら[[ウル]]に加勢する。
ラーとの最終決戦を前にロロと力を共有しゼウス=ロロとなる。

-デルポニア→デルポ=ナイラック
[[創界神アポローン]]と[[創界神アルテミス]]の[[双子神が治める世界>草原の狩人キングゲパルド]]。
実質的な統治者は[[太陽皇ヘリオスフィア・ドラゴン]]。
オシリス不在のナイラックへの襲撃に成功し、ナイラックを吸収して「[[デルポ=ナイラック>融合世界デルポ=ナイラック]]」となる。
--[[創界神アポローン]]
太陽と[[星竜]]の神。戦を司る神でもある。対応する化神は[[太陽神星龍アポロヴルム]]。
[[星の海を征くことを愛する>ゴッドシーカー・アルファレジオン]]他、[[音楽も嗜んでいるようである>吟遊詩竜オルフェスタードラゴン]]。
--[[創界神アルテミス]]
月と[[機獣]]の女神。狩猟の女神でもある。対応する化神は[[月天神獣ファナテック・エルク]]。
[[直情型の性格>巨砲機獣カリュドーン・ボアー]]で、[[弓矢による連射を好む>ゴッドシーカー・ネガズボック]]。
[[防御と相手の防御の無効化を得意とする>ポインター・キツネザル]]。

-ヘルメスの世界(トロイオン?)
[[創界神ヘルメス]]が治める世界。
主に[[剣獣]]スピリットが生息している世界のようである。「トロイオンの勇士」や[[「英雄獣」>名称:「英雄獣」を含むカード]]が主戦力。
[[世界の隅々まで街道が張り巡らされている>オリンの黄金街道]]一方、[[かつて使用していた建物は放棄され剣獣たちは自然の中で生活している>遺跡草原]]。
--[[創界神ヘルメス]]
[[オリン最速にしてゼウスの伝令である創界神>ゴッドシーカー・ジャガ・バルバ]]。対応する化神は[[七大英雄獣 光速神王オデュッセイバー]]。
[[英雄獣>名称:「英雄獣」を含むカード]]を従えており、神世界を縦横無尽に駆け巡る。

-アテナの世界
[[創界神アテナ]]が治める世界。
主な戦力は[[「鋼鉄」>名称:「鋼鉄」を含むカード]]の[[機人]]スピリットであり、城塞神殿を訪れたアルテミス曰く「[[右を向いてもロボ、左を向いてもロボ>ヤクト・ビークル]]」。
--[[創界神アテナ]]
[[鋼鉄機士団と鋼鉄乙女を率いる戦と戦術の女神>ゴッドシーカー 鋼鉄乙女005シビュラ]]。対応する化神は[[鋼鉄騎神アテナイアー]]。
戦術に長け、逆転大陸のことを調べ上げた上で様々な作戦を提案するなど、オリンの参謀的な存在である。
機械をこよなく愛し、[[自らアンドロイドの設計、制作を行う>神調査員 鋼鉄乙女010イオネ]]、ロボの話で我を忘れるという一面も持つ。

-ヘラの世界
[[創界神ヘラ]]が治めていた世界。
[[呪鬼]]スピリットたちが暮らしていたと思われるが、ヘラの大胆な決断によって放棄されてしまう。
--[[創界神ヘラ]]
[[ゼウスの妻にしてオリンの女神の統括者>ゴッドシーカー 司書ドール†レナ†]]。対応する化神は[[鬼神女王ジェラシックドール]]。
なぜか京都弁のような言葉でしゃべる。
[[人形>名称:「ドール」を含むカード]]を愛でることが趣味だが、ゼウスに''歪んだ愛情を抱いている''とされており、ゼウス監視のために人形を作り、その人形は歪んだ愛情の影響か[[自らの愛を求め夜な夜な彷徨い歩くという>爆弾ドール†ミモザ†]]。

-ポセイドンの世界
[[創界神ポセイドン]]が治める世界。
主な戦力は[[ポセイドン自ら鍛え上げた「神海賊」>神海賊コビトドゥス]]をはじめとする[[「神海」>名称:「神海」を含むカード]]の名を持つ[[異合]]スピリット。
--[[創界神ポセイドン]]
ゼウスの兄である大海の神王。対応する化神は[[神海獣皇グレートオーシャン]]
[[ゼウスに匹敵する力を持ち>神海賊 新米船長ドルフィリポス]]、[[ゼウスに意見できる数少ない存在>ゴッドシーカー 神海賊バンドウス]]。
その力は12の世界の崩壊を抑え込めるほど。
兜をかぶっており素顔はうかがえないが、[[娘>神海賊船カリュブデス号]]がいる。

***[[エジット]] [#j5a6b993]
[[砂漠の世界で生まれ、機械の力でオリンに匹敵する勢力へと成長した勢力>照準機兵ミューゼス]]。
実は[[虚神]]はこの勢力の先兵に過ぎない。

-ヘリオン
[[創界神ラー]]が治める世界。
ラーの消滅後はオリュンポリスに取り込まれた。
主な戦力は太陽の[[想獣]]スピリット。
--[[創界神ラー]]
エジットの最高神。対応する化神は[[太陽神獣セクメトゥーム]]。
狡猾な戦略と大胆な戦術を得意とし、[[工業化、大量生産路線を推し進めてきた>ゴッドシーカー 猫女神バステト]]。
ゼウスを倒し全次元、全世界の最高神となることを目論んでいる。
彼の発言は本来ひらがなの部分がカタカナで表記されている。

-ナイラック→デルポ=ナイラック
[[創界神オシリス]]が治める世界。
[[妖蛇]]スピリットが生息している砂漠の世界のようである。
オシリス不在の隙を狙われてデルポニアの侵略を受け、「デルポ=ナイラック」へと吸収される。
エジットの軍勢に取り返された後はオシリスが支配していたが、オシリスの消滅後は再びアポローンのものとなった。
--[[創界神オシリス]]
冥府と[[妖蛇]]の神。対応する化神は[[冥界蛇神アウザール]]。
[[セトとは仲が悪い>エジットの天使モニファーエル]]。

-エヌビリア
[[創界神イシス]]が治める世界。
グラン・ロロの[[天霊]]の[[祖先の故郷>水の天使ティファニエル]]でもある。
[[背景世界/グラン・ロロ]]において[[天霊]]は肉体を捨てた人間であることが語られているが、その設定とのつながりは不明である。
[[アリス>闇輝石の巫女アリス]]を追う[[ラムディエル>神世界紀行 土の熾天使ラムディエル]]も[[この世界を訪れたようである>エジットの天使長ネフェリエル]]。
イシスの消滅後はヘラの世界に取り込まれた。
--[[創界神イシス]]
生命を操る力を持つ神。対応する化神は[[星天使女神イシスター]]。
すべての[[天霊]]の[[頂点に立つ存在であり、グラン・ロロが誕生する前の黄色の世界に天霊を送り込んだ>ゴッドシーカー エジットの天使メヘトエル]]。
[[怒らせると恐ろしく>エジットの天使モニファーエル]]、その行動原理はホルスの為であるという。
それにもかかわらずホルスと対立するラーに協力していたが、その真意は明かされることなく消滅してしまった。
[[ホルスが最高神になることを望んでいた>エジットの天使長ソプディエル]]ことからして、「[[可愛い子に旅をさせる>ゴッドシーカー エジットの天使メヘトエル]]」ためにあえてラーの側についていたのだろうか?

-オンボサノス
[[創界神セト]]が治める[[広大な砂漠と荒れ狂う海の世界>砂海の人工オアシス]]。
アルティメットを含む[[「砂海」>名称:「砂海」を含むカード]]の[[獣頭]]スピリット/アルティメットが主な住人であり、好戦的なセトの性格を反映するかのように頻繁に拳闘大会が開かれている。
セトの消滅後はポセイドンの世界に取り込まれる予定だったが、ポセイドンが拒否したためヘルメスの預かりとなった。
--[[創界神セト]]
[[嵐と破壊の神>ゴッドシーカー 砂海祈祷士ケルドマンド]]。戦を司る神でもある。対応する化神は[[砂海嵐神タイフォーム]]。
特に接近戦を好み、戦いと破壊を楽しむ好戦的な性格で、[[オシリスとは仲が悪い>エジットの天使モニファーエル]]。

-エドウィン
[[創界神ホルス]]が治める世界。
主な戦力は[[「天空」>名称:「天空」を含むカード]]の[[爪鳥]]スピリット/アルティメット。
--[[創界神ホルス]]
[[太陽と天空に祝福されし、生まれながらの王>ゴッドシーカー 天空鳥キジバトゥーラ]]。対応する化神は[[天空鳳凰ホル=アクティ]]。
ラーの侵略路線に反対する穏健派であり、世界の均衡を求めている。

-ヘルモス
[[創界神トト]]が治める世界。
主な戦力は[[トト自ら組織した「聖刻連隊」>聖刻兵トルーパー・アージュ]]をはじめとする[[「聖刻」>名称:「聖刻」を含むカード]]という文字を体に刻んだ[[武装]]スピリット/アルティメット。
--[[創界神トト]]
ホルスと同じく穏健派の創界神。対応する化神は[[聖刻神機ジェフティック=トト]]。
[[合理的で神経質な性格>ゴッドシーカー 聖刻騎兵スポッター・シェネウト]]。
かつてはラー同様の思想を持っていたが、ホルスと出会い感化された結果、ホルスを支える兄貴分のような存在になった。

***その他 [#oefbd164]
-[[???>創界神アレス]]
創界神に戦いを挑んでいるという[[角騎士ギアス・バッシャー]]と[[鋸騎士ミラビリス]]の背後には何者かがいるようだが……?

-[[アマハラ]]
[[呪術で世界を治める神世界最古の勢力>スライダーベア]]。

-[[インディーダ]]
謎に包まれた勢力。
[[歌と踊りですべてが決まるらしい>砲凰機神フェニック・セイザー]]。

-[[『創世書記』の著者>創界神アマテラス]]
[[『創世書記』]]および[[『創世書記』神世界図]]の著者。
ロロやアレックスに関する記述を含むそのほとんどが第三者の視点から書かれた文章であるため、神煌臨編時点でその正体は不明である。
神煌臨編時点で判明していることは、[[彼(あるいは彼女)自身が創界神であること>スモッグフィンクス]]と「[[ビビる>浮遊ピラミッド群]]」という言葉が存在する世界の出身であるらしいということのみ。
その正体は[[超煌臨編>背景世界/超煌臨編]]で明らかになる。

**戦いの軌跡 [#t3bac1f1]
***[[第1章>神煌臨編 第1章:創界神の鼓動]] [#l20c5503]
グラン・ロロに突如として別世界の巨大な大陸が現れる。
''[[創界神オシリス]]''の加護を受けた妖蛇の大群たちによる侵略が始まったのだ。
[[アレックス>選ばれし探索者アレックス]]と[[創龍神グラン・ジークフリード]]を筆頭にグラン・ロロの勢力が対抗する。
アレックスの狙いは先の大戦を終焉に導いたロロを再び煌臨させ圧倒的な力による[[虚神]]撃退の再現。
ところがグラン・ロロが別世界という不純物と融合してしまったために、ロロの力は半分も発揮できず、侵略者を撃退するには至らなかった。
アレックスたちも個々の実力では決して敵に劣ってはいない。
しかし先の大戦で疲弊しきったグラン・ロロの戦力では圧倒的な数の戦力差は覆せなかった。

その時、またしても現れた別の大陸から''[[創界神アルテミス]]''が率いる機獣の軍団が現れ、グラン・ロロの軍勢に加勢する。
グラン・ロロを治める''[[創界神ロロ]]''がアルテミスを通じて''[[オリン]]''の協力を取り付けていたのだ。
一方、アルテミスの双子の兄''[[創界神アポローン]]''はオシリスの本拠地である''[[エジット]]''の「ナイラック」を襲撃していた。
それを知ったオシリスはグラン・ロロから撤退し、ナイラックへ引き返すが時すでに遅くナイラックはデルポニアに吸収されてしまう。
オシリスと妖蛇たちはエジットの別の世界に逃れ、アルテミスもグラン・ロロから自分の世界を切り離した。

戦いはエジットの敗北に終わり、グラン・ロロはつかの間の平穏を取り戻す。
しかし友軍の助力により窮地こそ脱したものの、いつまでも友情に頼ってばかりはいられない。
自分たちも力を蓄える必要があると考えたロロは[[新たな創界神を生み出すという奇策に打って出る>辿り着いた神世界]]。
ロロは[[神世界の案内人トリックスター]]を通じてアレックスを[[神世界へと導いたのだった>神世界の案内人トリックスター]]。

***[[第2章>神煌臨編 第2章:蘇る究極神]] [#a09101d4]
ロロにアレックスを煌臨させることで、内包されたロロの力を借りたアレックスの世界創造が始まった。
その10日後、ウル第2の世界「グラン・アレクサ」が誕生した。
それは同時にウル第2の創界神・''[[創界神アレックス]]''の誕生を意味していた。

アレックスが世界を創造していた頃、アポローンとアルテミスはオシリスの逆襲に備えていた。
しかし、現れたのはオシリスの軍勢ではなく、''[[創界神イシス]]''と''[[創界神セト]]''率いるアルティメット軍団だった。
[[融合世界デルポ=ナイラック]]を挟撃したイシスとセトは、それぞれアルテミスとアポローンと対峙する。
アルティメットとの対決を想定していなかったデルポ=ナイラックの軍勢は苦戦を強いられ、アルテミスはイシスに圧倒されてしまう。
セトと互角の戦いを繰り広げていたアポローンも敗走を余儀なくされ、挟み撃ちにされる形で2つの世界と接合されたデルポ=ナイラックは放棄せざるを得なかった。
デルポ=ナイラックを戦線復帰したオシリスに任せ、イシスとセトはウルの陣営へ向かった。

グラン・アレクサの誕生から3日後、グラン・アレクサにオリン最高神の使者・''[[創界神ヘルメス]]''の世界が接合された((フレーバーテキストではグラン・アレクサが舞台になっているが、[[公式サイト>http://www.battlespirits.com/world/shin-kohrin/02.php]]ではグラン・ロロでの出来事とされている))。
アレックスたちの手助けにやってきたヘルメスの[[剣獣]]たちは、素早く迎撃準備を整え、[[魔界七将>名称:「魔界七将」を含むカード]]をはじめとするグラン・アレクサの軍勢と協力してイシスとセトを迎え撃つ。
創界神としての日が浅いロロとアレックスは必然的に劣勢を強いられるが、オリンの主世界「オリュンポリス」に戻っていたヘルメスは彼らの希望となる情報を持って帰ってきた。
それはエジットの横暴を見かねたオリンの最高神「ゼウス」が自ら動き出したということだった。
ヘルメスの助けを得て、ゼウス到着までの7日間、エジットのアルティメット軍団に耐えるアレックスたち。
そして、戦場に1体の皇獣が現れた……。

***[[第3章>神煌臨編 第3章:神々の運命]] [#sdd9314e]
グラン・ロロに''[[創界神アテナ]]''を引き連れた''[[創界神ゼウス]]''が到着し、オリン・ウル連合軍の攻勢が始まった。
5人の創界神を擁して数に勝るオリン・ウル連合軍の前に、セトとイシスのみのエジットの軍勢は押されていく。
流れに乗って勢いで押し切ろうとするゼウスに対し、アテナは慎重に行動することを提言するも退けられてしまう。そこでアテナはゼウスには内密に用意していた、「ウルに存在する『逆転大陸』の創界神を味方に引き入れる」作戦を実行に移す。アレックスに[[鋼鉄騎神アテナイアー]]を貸した上で、ゼウスとロロの許可を得て送り出したのである。

数に押されていたエジットだが、撤退するでもなくまるで持久戦に持ち込もうとしているかのようだった。
それに気づいたロロの不安は的中してしまう。
オリン・ウル連合軍がゼウス到着までの時間を稼いでいたのと同様、エジット軍も主神・''[[創界神ラー]]''の到着までの時間を稼いでいたのである。
ラーの世界「ヘリオン」が接合された衝撃はゼウスの世界「オリュンポリス」を襲った。ラーは連なった7つの世界の中心にオリュンポリスが来るように計算した位置にヘリオンを接合し、ゼウスに大ダメージを与えることを狙ったのである。
ラーの目論見は成功し、ゼウスは深刻な負傷を負った。
エジット軍が再び逆転に成功し、アテナの提案の元、オリン・ウル連合軍はグラン・ロロの放棄を余儀なくされた。

同時にアテナの指示を受けたヘルメスは移動にすべての力を注ぎこむという大胆な判断で、瞬く間に''[[創界神ヘラ]]''の世界へとたどり着いた。
事情を理解したヘラもまた大胆な決断を下す。最速で移動するために、最小限の戦力を残し自身の世界を放棄したのである。
こうしてヘラと共にヘルメスの世界は一瞬でゼウスの下に戻ってきた。
世界を失ったことによる弱体化もいとわず駆けつけたヘラによってゼウスの傷が癒され、ゼウスは復活を遂げた。
そこにアレックスが逆転大陸の''[[創界神アンターク]]''を引き連れて戻ってきた。
力を使い果たしたヘラとヘルメスにその場の創界神全員が力を分け与え、オリン・ウル連合軍は態勢を立て直すことができたのである。
そして、最終決戦の火ぶたが切られようとしていた。

***[[第4章>神煌臨編 第4章:神の帰還]] [#ja57db2a]
最終決戦を前にして、ゼウスはロロと創界神としての力を共有することを提案する。
格の違いからロロが半ば吸収されてしまうことを懸念したアテナとアンタークは反対するが、確実な勝利の為にロロはこの提案を了承する。
ロロはゼウスとの分離の際の保険のため、''[[ケイ>創界神ケイ]]''と''[[マナカ>創界神マナカ]]''を蘇らせ、アレックスと2人に自分の力の半分たる自らの心を映したスピリットを預け、グラン・ロロの再生を託す密約をかわしていた。アレックスによって導かれた2人は創界神となる。
かくして、ゼウスとロロは「オリュンポリス・オブ・ロロ」の''[[創界神ゼウス=ロロ]]''となった。

一方、突如逆転大陸に別の世界が接続される。
その世界の主はエジットの''[[創界神ホルス]]''であった。
ラーと対立する穏健派であるホルスは残ったエジットの創界神との修好を条件にオリン・ウル陣営への協力を申し出る。
ホルスがアテナを通して陣営に迎えられたことでゼウス=ロロの陣営は大軍団となった。

準備を整えたゼウス=ロロ陣営は再び世界を接続し、9つの世界が重なった最終決戦が始まる。
ゼウス=ロロの絶大な力はラーに支配され砂漠と化したオリュンポリスとグラン・ロロをもとの姿に塗り替えていく。加えてオリュンポリスにはロロの、グラン・ロロにはゼウスの影響が与えられて強化される。

迎撃するセトと戦うのはヘラ・ヘルメスの連合軍。一方ではイシスとアテナ・アンターク・アレックスの連合軍が戦う。ラーとゼウス=ロロは戦場を挟んでにらみ合う。
創界神の数に勝るゼウス=ロロ陣営だが、先の戦いの傷は癒えておらず、ヘラ、続けてヘルメスが崩れていく。
ゼウス=ロロがヘラ・ヘルメスの救援に向かえばゼウス=ロロの背後を取る。
ゼウス=ロロが慎重に進めば互角のイシスの戦場に加勢して叩き潰したのち、イシスと共に反転してゼウス=ロロらを挟み撃ちにする。
ラーは勝利を確信するが、ここでアテナの仕掛けた3つの策が炸裂する。

セトの背後に新たなエジットの軍勢が現れた。
ヘラ・ヘルメスに追い打ちをかけるかと思いきや、その矛先が向いたのは背後を見せるセトの軍勢だった。
彼らの正体はゼウス=ロロ陣営に加わったホルスと''[[創界神トト]]''。
ヘラとヘルメスも反撃に転じ、形勢は一気に逆転した。

ホルスとトトがラー陣営に気づかれずに行動できたのはアテナの策によるものだった。
+ホルスとトトを味方に引き入れ、伏兵とすること
+ホルスとトトの世界が接続した際の時空震を防ぐため、''[[創界神ポセイドン]]''の力で世界を安定させること
+アポローンとアルテミスにオシリスを攻撃させ、エジットの援軍を封じること

ホルスとトトの裏切りに憤るラーは、力による正攻法という残された手段に出る。
しかし、その時を待っていたゼウス=ロロの軍の一撃がラーを襲う。
持ち堪えるラーだが、いつの間にか世界の中心にあらわれたアレックスがグラン・ジークフリードを煌臨させる。
ゼウス=ロロの雷とグラン・ジークフリードの一撃がラーに直撃し、ラーは消滅した。
セト・イシス・オシリスも共に消滅する。
残された世界はオリンの創界神たちの世界に取り込まれ、''オリンとエジットの戦い''は終結した……。
しかし、それは''ウルの戦い''の終結を意味するものではなかった……。

**関連項目 [#l0e5998e]
[[背景世界]]

**外部リンク [#b80570e4]
-[[公式サイト 神煌臨編の世界観>http://www.battlespirits.com/world/shin-kohrin/]]


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