【増食】†
●目次
十二神皇編 第1章より登場した新効果【増食】を軸としたデッキ。
【漂精】デッキのメインタイプであり、多くの「ペンタン」も所属するため【ペンタン】との複合デッキとしても構築が可能。
当初は数が少なく扱いづらかったが徐々にサポートが増え、バトスピ エクストリームゲームをはじめ、大会などで結果を残している。
バトスピ エクストリームゲームのミニ企画で、仮面女子の月野もあVS楠木まゆ戦で、月野もあを5連勝でストップさせたデッキでもある。
しかし、【ハヌマーリン】(【申増食】)共々、一方的にコアブーストしてソリティアプレイする要素が強く、上記のように黄色デッキの展開の早さと安定度が目立つ結果になってしまったため、2017/9/1より重要なパーツである申の十二神皇ハヌマーリン、果物女王マンゴスティナ、庚の猿王ヴァーリンが制限カード〈1〉に指定され、ゲーム環境トップから退いた。
3on3バトルにおける【増食】の立ち位置†
バトスピ エクストリームゲームやバトスピチャンピオンシップ2017-3on3-においては、3人で組んだチーム内のデッキには同じカードは3人合計で3枚までしか投入できないというルールがある。(制限カードは1枚まで)
そのため、各チームメイトが相談してデッキの内容が被らないようにする必要がある。
しかしこの【増食】というデッキは、突き詰めればほとんどの場合において他のデッキに採用されるカードが採用されない専用構築になる。
構築の段階で他のチームメイト2名のデッキ構築の幅を狭めることなく、その高い展開力・速攻性能・安定感を振るうことができるため、3人チームバトルでは特に採用されやすい。
また、単純な勝率の高さだけではなく、後続のチームメイトが使うデッキの種類を相手チームに絞らせないというメリットも生まれる。
バトスピ エクストリームゲームにおいて【増食】が使われる頻度が非常に高いのはこれに起因し、3on3バトルにおいては相手チーム内に【増食】を使うメンバーが1人はいるという前提で考えても良いほどである。
しかしあまりにも採用率が高すぎた結果、逆に仮想敵として必ず想定されるようになってしまったため、バトスピチャンピオンシップ2017-3on3-予選ではこのデッキに対する対策をした青デッキのあるチームが勝ち上がり、【増食】を組み込んだチームが負けてしまう逆転現象も起きた。
それも踏まえて予選後半では、【増食】が減ったという想定のもと、逆に青以外のデッキが増えたり、再び【増食】デッキが登場したりと読み合いの様相を呈していた。
漂精を中心とし、それをサポートする楽族などをメインアタッカーとする、デッキの系統は【漂精・楽族】という形となる。
また果物王ドリアルバ27世のBP-効果は非常にコンボ性が高く、これを意識したBP-サポートを取り込むことも可能。
【増食】でオープンさえされれば召喚できるうえ、強力な耐性を付与する美食の妖精姫フロマージュが登場したことにより、デッキ内のスピリットの比率を極限まで高める構築も可能になった。
- 【増食】について
【増食】はめくる枚数が2枚と少なく、コストも厳しく制限されているため特に低コストのものは成功しにくい。
実用的な期待値を得るため、低コスト帯のスピリットを多めに採用したい。
一方でトラッシュ肥やしの能力としては優秀な部類に入るため、再利用を意識したカードを多く採用することでプレイングに幅を持たせることができる。
スピリット†
- 果物人レモネード
コスト1/5を呼び出せるものの、対象コストのスピリットの少なさからほとんど成功する見込みのないコスト3の【増食】スピリット。
美食の妖精姫フロマージュのようにオープンされることに意味のあるカードをめくるためのものだと割り切ってしまって良い。
破壊時には相手のスピリット/アルティメット1体のBPを1000に固定するため、火龍果ピタージャで破壊して効果を発揮させる爆弾のような使い方がメインとなる。
- 果物人ラ・フラン
コスト5以下を呼び出せるコスト4の【増食】スピリット。
最大の特徴はフル軽減でノーコスト召喚できる点にあり、コア1個が非常に重要となるこのデッキにおいては見た目以上に機能する。
- ボンタン
コスト6以下を呼び出せるコスト5の【増食】スピリット。
範囲は上記の果物人オレンジオと同じだが、相手による破壊時にも【増食】を発揮することができ、盤面を減らさないための保険をかけることができる。
- 果物人スター・ルーツ
コスト6以下を呼び出せるコスト5の【増食】スピリット。
ボンタンより軽減が1つ少なくコストを支払って召喚するのは少々厳しいが、漂精が5体以上いれば自身をBP+15000してシンボルも追加と、かなり攻撃的になる。
- BooBooマン
コスト3のみを呼び出せるコスト3の【増食】スピリット。制限20。
最大の特徴はデッキに多数投入可能な点にあり、自身の効果で次のこのカードを連鎖的に召喚することで、すさまじい速度でデッキを掘り進めることが可能。
詳細はデッキの派生系の項目へ。
- 果物人モモピーチ
デッキ破棄に対して非常に強く出ることのできる小型の漂精。
召喚しておくだけで、このデッキが苦手とする紫煙獅子の召喚を遅らせることも可能。
- ジャックオーランタン
召喚する際に相手のスピリットの効果を無効にするため、紫煙獅子に召喚を阻害されない漂精。
メインステップでも同様に相手スピリットの効果を消すことができるため、五聖童子を無力化することも可能。
仮想敵となる上記2枚がいずれも制限1カードとなってしまったため、特別意識しない場合は投入しなくても良い。
- ハムタン
自分のスピリットすべてにコアシュート耐性を与えつつ、低コストスピリットのアタックを抑制できる優秀な漂精。
【増食】の関係上スピリットにコア1個ずつが限界となるこのデッキにおいては非常に役立つ。
- 妖精神官アンドロメダ(リバイバル)
【アクセル】や【トリガーカウンター】で黄のカードを回収可能。
黄単色になりやすいこのデッキでは実質どんなカードでも回収できる便利なカードと化す。
- 双天使メロディエル
メインステップ中のみ互いのネクサスのLv1効果を無効化するスピリット。
軍港都市オステアなどの召喚時効果を封じるネクサスを無効化し、【増食】に繋げることができる。
天霊なので系統のサポートを受けられない点には注意。
- 果物人スイカドン
場合によってはワンショットも可能な漂精のメインアタッカー。
このデッキの展開力からシンボル2個なら安定して維持できるが、それ以上となると難易度は高い。
- 美食の妖精姫フロマージュ
【増食】でオープンされるだけで召喚されるため、3枚投入しても事故を起こしにくい楽族スピリット。
漂精と楽族に効果破壊耐性を与え、場持ちを良くすることもできるうえ、【増食】を利用した手札補充も可能な、非常に便利な1枚。
- 悪戯の神皇マウジョーカー
漂精であればコスト問わず《煌臨》できる漂精。
召喚/煌臨時にはコア移動によって上手くいけば相手のスピリットを消滅させることが可能。
相手による破壊時には煌臨元を召喚しつつ自身は手札に戻るため、召喚された【増食】スピリットの効果でさらに展開させつつ自身の《煌臨》に繋げることができる。
- 美食の妖精パティシエール
消滅/破壊後の【Sバースト】で召喚できるドローソース。
バウンスにより厄介な紫煙獅子などをバーストにかからず一時的に除去できるほか、アルティメットにも触れられる。
- 果物王ドリアルバ27世
コスト6の漂精。
維持できた場合の拘束力が非常に高い反面、除去などへの耐性は持ち合わせないため対策が必要。
【装甲】よりは除去されてもトラッシュから再展開できるような構築にするほうが安定する。
各種耐性効果を警戒する場合、無理に採用する必要はない。
- 砲天使カノン
黄デッキのおなじみ汎用バースト。
果物王ドリアルバ27世の効果で自動除去が可能となるためLv2以上での維持を心がけたい。
【起導】を採用しない場合はリバイバル版である必要もない。
- 幻の果物人ポポ
コスト7の大型漂精。「果物」から《煌臨》できる。
【増食】の効果でデッキからオープンされればそのままソウルコア無しで《煌臨》でき、アタック時には煌臨元を破棄することで回復する。
召喚時効果を発揮し終えてバニラ同然となった小型の【増食】持ちスピリットに《煌臨》させてフィニッシャーとして運用したい。
- 果物人キョ・ホーン
コスト8のダブルシンボルと大型の漂精だが、【増食】でオープンされればコスト4として扱われるので召喚自体は非常に容易。
【増食】発揮をトリガーとしたバウンス効果や、相手のLvを参照したアンブロカッブル効果を楽族と漂精に与え、相手にプレッシャーをかけられるサブエース的スピリット。
手札に来ると途端に邪魔になるため、採用枚数は慎重に。
- 火龍果ピタージャ
10コスト・ダブルシンボルの大型漂精。
召喚の際に漂精を破壊することで召喚コストを軽減し、さらに漂精を回収しつつ2度のアタック/ブロックができるフィニッシャー。
元コストの関係上【増食】からの召喚が実質不可能なので、入れすぎは事故の元。
ブレイヴ†
基本的に低コストで並べる関係上、ブレイヴは多く入れすぎると合体先がおらず事故要因となる。
- ハイドランディア
コスト2スピリットの再召喚が行える。召喚時効果も無効にしないため【増食】等も妨げない。
特にクーリンとの相性が良く、消滅を破壊に変更することで破壊時効果の発揮も助ける。
- プリン魔神
コスト4以下のスピリットに合体できる異魔神ブレイヴ。
コスト3以下のスピリットを手札やトラッシュから続けざまに召喚することで手数を増やすことができる。
ネクサス・マジック†
- 祝福されし大聖堂
黄のスピリットが破壊されるたびにコアブーストとドローを行えるネクサス。
漂精スピリットは1体1体が非常に脆いうえ、【増食】によるコア不足を解消する意味でも相性は非常に良い。
- No.25 グロウセレブレーション
アタックステップ中に【増食】できるギミックを搭載していれば、手軽にコアブーストできる。
自分のアタックステップ中で【増食】を連鎖的に召喚できれば、その数だけコアブースト可能。
- 明星きらめく花園
【増食】でトラッシュを肥やすことでこのネクサス1枚から大型スピリットの軽減をすべて満たすことも可能。
- 舞華ドロー
ソウルコアの利用はあまり行わないデッキのため、コストにソウルコアを支払っておくことで【増食】によってトラッシュに落ちても回収可能。
なお、果物王ドリアルバ27世などで既にBPが0になってしまっているスピリットには意味がないのには注意。
- ネクロリバース
召喚時効果を妨げない蘇生マジック。
コストの捻出が難しいため、採用枚数は慎重に吟味したい。
- ボンビーム
消滅/破壊後の【バースト】で、楽族/歌鳥/漂精を2枚までトラッシュから回収できる。
フラッシュ効果はBP-による破壊効果と月並みだが、6000のマイナスはLv2の紫煙獅子を破壊できる数値なので馬鹿にできない。
デッキの動かし方†
低コストを中心としたウィニーデッキとしてスピリットの数を並べていく。
序盤から低コストの【増食】スピリットからデッキを掘り進め、美食の妖精姫フロマージュや果物女王マンゴスティナに繋いでいくのが基本。
その最中にNo.14 ゴッドアップルリバーなどを配置し、次ターン以降のシンボル確保も行う。
美食の妖精姫フロマージュによる手札補充も行いつつ、1ターンでも早い短期決戦に備えるのが基本。
果物人キョ・ホーンや火龍果ピタージャなどのフィニッシャースピリットを召喚出来たら、それまで【増食】によって並べたスピリットと一緒に一気に相手のライフを奪う。
また、【増食】により手札1枚からでも立て直せる可能性があるため、リカバリー能力が非常に高い。
美食の妖精姫フロマージュによる凄まじいデッキ回転力を誇るが、そのぶん自分のデッキもあっという間になくなってしまうため、デッキ破棄は果物人モモピーチで防げるものの、各種遅延手段によるセルフデッキアウトには注意。
オリンスピア競技場、紫煙獅子などの効果召喚メタ、五聖童子などの召喚時効果メタといった流行のメタ効果にもかかりやすいため、スピリットに対してはジャックオーランタンなどで対処したいところ。
環境にそれらのカードを使うデッキが多い場合、ネクサスコラプスなどを投入して対処したい。
【バースト】に対する対処札が無いことと、バウンスに耐性が無いことが合わさり、紅炎の戦姫ブリュンヒルデの【バースト】効果を食らうと一瞬でフィールドが壊滅するため、環境に紅炎の戦姫ブリュンヒルデが多いならば、多少なりともブレイヴを投入するのも手。
デッキの派生系†
【申増食】†
申の十二神皇ハヌマーリンを軸とした【ハヌマーリン】との複合デッキ。
申の十二神皇ハヌマーリン、猿道士オンコット、庚の猿王ヴァーリンを投入し、丙の星獣スター・キャンベルとのコンボでシンボルを増やすコンボを搭載する。
【増食】によって並べた漂精スピリットすべてをシンボル5つにし、1体でもアタックが通れば勝ちという状況を作るのが主な動かし方。
申の十二神皇ハヌマーリンを召喚するためのコアを確保する関係上、果物女王マンゴスティナへの依存度が高くなるが、その分一撃で勝負を決めることのできるデッキとなっている。
【アビス増食】†
【増食】でオープンされた幻の果物人ポポを煌臨元として、海賊龍皇ジークフリード・アビスを【煌臨】し、ワンショットキルを狙うデッキ。
複数回《煌臨》した幻の果物人ポポやNo.14 ゴッドアップルリバーを元に、海賊龍皇ジークフリード・アビスを多シンボル化する。
【BooBooマン】†
デッキに何枚でも投入できるBooBooマンをフル活用するデッキ。
デッキのほとんどをBooBooマンで固め、自身の【増食:コスト3】で次のBooBooマンを連鎖的に呼び出し、コアの続く限り召喚し続けるデッキ。
先行1ターン目から召喚し、美食の妖精姫フロマージュが出るまでデッキを掘り進めるなど、通常の【増食】では不可能な動きが可能。
美食の妖精姫フロマージュかNo.14 ゴッドアップルリバーで【増食】のたびに手札が増え、果物女王マンゴスティナをドローできたら召喚し、果物人ラ・フランの【増食】を起点にBooBooマンを再展開してコアと手札を増やし続け、盤面を埋め尽くし美食の妖精姫フロマージュで破壊耐性を得たBooBooマンでライフをすべて奪う。
デッキがたとえ100枚や200枚を超えても構築が可能、むしろ入れれば入れるほど、【増食】の成功率が高くなるため盤面完成の成功率が上がる。
1枚1枚の入手難易度が非常に高いのが難点である一方、構築できれば、超高確率で一方的なプレイングを可能にしてしまう問題点があった。
そのため、2017年6月1日より、BooBooマンが制限カード<20>に指定され、従来の構築は不可能となった。
その後も幻の果物人ポポやNo.14 ゴッドアップルリバーとの相性の良さから20枚フル投入という形で活躍している。
【リアス増食】†
【増食】をトリガーとして[ずっと一緒に]リアス・ウロヴォルンの効果でカウントを増やしていくデッキ。
【増食】の連続発揮で1ターンに召喚回数とカウントを大量に稼ぐ。
最終的に美食の妖精姫フロマージュで回収した智慧の堕天使ラヴィエルに天数魔導フェルマ・シーラムを《契約煌臨》させてワンショットキルを狙う。
参考レシピ†
関連リンク†
デッキ集