スピリット(禁止カード) 7(2)/緑/覇皇・華兵 <1>Lv1 5000 <3>Lv2 10000 <6>Lv3 14000 【バースト:自分のライフ減少後】 自分のライフが3以下のとき、このスピリットカードを召喚する。 フラッシュ【烈神速】『お互いのアタックステップ』 自分のトラッシュのコアが5個以上のとき、自分のトラッシュのコアすべてを自分のフィールド/リザーブに好きなように置くことで、手札にあるこのスピリットカードを、コストを支払わずに召喚する。 シンボル:緑 コンセプト:寺島慎也 イラスト:藤井英俊 フレーバーテキスト: 決断から実行まで、その迅速さは圧倒的だった。カード番号:BS16-X03
覇王編 第3弾:爆烈の覇道で登場した緑のスピリット。
バトスピ界屈指の壊れ性能であるキーワード能力【烈神速】を持つ。
同じくアタックステップ中にフラッシュタイミングでトラッシュのコアを全回収できるネイチャーフォースやグレートリンク(現在は共に禁止)とは異なり、コアの振り分けが自分のフィールド/リザーブに自由に行え、さらにコスト7のセミバニラスピリットまで付いてくる。
自分のトラッシュにコアが5個以上あれば、デッキを問わずに、自分の場が更地でも使用できてしまうという圧倒的なハイスペックぶり。
強いて難点を挙げるなら、ノーコスト召喚メタの影響を受けることや、フィールドで発揮する効果を一切持たないことぐらいだろう。
しかし、後者に関しては自身のBPが(当時基準では)コスト相応で、コア回収のついでにやってくるスピリットとしては十分すぎるスペックだったため、何ら問題では無かった。
同時期に高い採用率を誇っていた龍の覇王ジーク・ヤマト・フリードとのBP比べは、覇王編環境を象徴する光景だったと言える。
一見無意味な【バースト】に関しても、【バースト】持ち支援の対象になれるというメリットがあり、特に、爆烈十紋刃(リバイバル前)は、トラッシュに落ちたこのカードを回収しつつ、無軽減で使えば【烈神速】の準備も即座に整うことから、その相性は抜群だった。
当時の環境では、蜂王フォン・ニードのLv2アタック時効果でトラッシュに置いたコアを【烈神速】で回収し、蜂王フォン・ニードの効果を再度発揮して連続アタックを決める【蜂リュービ】デッキが、環境トップの一角として君臨していた。
しかし、蜂王フォン・ニードが大会の商品としてのみ入手可能な所謂"裏Xレア"だったことから、かつての獅龍王レオン・ハウルや凶龍爆神ガンディノスと同じく、ユーザー同士の格差を広げる要因にもなった。
また、究極1(現制限<1>)指定後の剣刃編環境においても、黒蟲の妖刀ウスバカゲロウと森羅龍樹リーフ・シードラを中心とした【蜂シードラ】と呼ばれるデッキのコア回収要員として、相も変わらず猛威を振るい続けていた。
【烈神速】によってあらゆるデッキで大量のコアを簡単に使い回すことが可能になってしまった結果、上記の爆烈十紋刃を筆頭に、とにかく"コア5個を自分のトラッシュに置く"ことが最重要視されるようになり、「赤デッキ以外でもフォースドローや騎士王蛇ペンドラゴンが優先的に採用される」といった事態にまで発展。
バトルスピリッツの概念たるコア運用を完全に無視した、一種のルール破壊とも言えるこのカードは、もはや「入れない理由が無い」とまで言われる程に当時の環境を斡旋していた。
この惨状は流石に擁護されず、2012年9月1日に究極1(現制限<1>)カードに指定されるも、依然必須カードとしてデッキの多様性を狭め続けたことから、続く2013年3月23日に伝説(現禁止)カード指定されることになった。
後に登場したソウルコアも【烈神速】で簡単に使い回せることや、自身のサイズ・色ゆえに《煌臨》やインペリアルドラモン パラディンモードの【チェンジ】などとも相性が良いことから、今後の規制解除も絶望的といえよう。
イビルオーラやかつての大天使ミカファールにも並ぶ、バトスピ界屈指の問題児である。
覇王編 第3弾:爆烈の覇道 <X>
『覇王』にて登場。
泉・ローラースルーじゅん子のキースピリットとして初登場し、また紫主体のデッキを使用するノラ・ニャオのキースピリットとしても登場。
両者とも主に【烈神速】で召喚しているが、ノラ・ニャオvsベツバラ・デザート戦では、【烈神速】に必要なコアを確保できずに【バースト】召喚されていた。